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タイ料理をはじめ東南アジア各国の食べ物との出会いは、私が東京の小学校を卒業と同時に母親と離れ、単身父親が住むタイのバンコクへ移り住んでからのことです。

はっきり云って子供の食生活にいきなり異国、しかもタイ料理ってのは苦しいものでした。その当時は現在のタイ料理の様にマイルドな味などとはほど遠い強烈な匂いと味の世界にいきなり放り込まれたのです。しかも、学校が弁当持参であったため、何と云ってもこれが一番の苦労の種でした。
家のお手伝いさんに日本食の弁当を期待するなど、どだい無理なことは子供ながらに承知していたし、かといって「男が食い物のことであれこれ云うのは女々しい」と言い切る父親を当てにもできず、仕方なくお手伝いさんに「これを、こーして、あぁして、こーゆー味付けで」と、言葉が全く通じないので身振り手振りで毎日根気よく教えていったのです。ところが彼女自身にも興味があったのか1年もすると殆どの料理を良く覚え「まぁ、まぁいけるな」というほどのものが作れるようになったのです。また、その頃には私もタイ料理に慣れたと云うか、どうすれば美味しく食べられるかの研究を重ねていくうちに、それはそれで美味しく食べられるようになっていました。

というのも、私にはそれなりの下地があったからこそと思っています。
それは、私が小学校に入学する直前、父親が仕事で長期海外へ出たのを機会に、母親がちょっとしたレストランを始めたのです。で、私はいきなり食い物屋の息子ということになり、ここから、私の「食」に転機が訪れたわけです。
その店の常連客の中に大変な美食家で、また自分でも料理を作る人が居たのです。とにかくこの人は、抜群に美味しい物を作るので、食べさせてもらうだけではなく、この人が料理するところを毎日側で見ていたのです。また、それだけではなく彼の膨大なコレクションである料理の本を毎日毎日読み漁りました。いや、本当にすごかった。…という訳です。

そうこうしているうちに、学校を終えるか終えないうちに、この業界に入ったというよりも自然の流れのように引きずり込まれ、ありとあらゆる取材に関わってきましたが、丁度その頃「エスニックフード・ブーム」の真っ最中だったため、必然的に私の担当は「食い物」の取材ということになりました。そうなると今まで蓄積されてきた研究の成果などについてのウンチクがうずうずと出てくるわけです。しかし、今度は個人的興味、趣味とは訳が違い仕事なので何時、何処で、何を訊かれても、それなりに間違いのない答えができるよう、東南アジア各国の「食」について更なる研究を深め一応は、興味、趣味を越える域に達した。と自負しているのですが・・・・・・。

東南アジアの食べ物については、まず辛さと匂いに慣れることです。といっても不思議なもので、何年居てもダメな人はダメ。確かに最初から「こんなの平気!」と言う人もいます。しかし、それは、あの鼻に付き離れない椰子油からサラダオイルに変わり、味がマイルドになってからのことでしょう。大概は、徐々に慣れていき美味しく食べられるようになる。というのが普通です。

日本をはじめ大概は味付けが完成している料理が多いので、そのまま素直に食べるか、醤油、塩、胡椒などで少し味付けして食べますが、東南アジアでは、かなり辛いか、薄味かに分かれます。辛いほうは、はぁはぁと云いながら食べればよいのですが、薄味はどうするかというと、その店のテーブルに置いてある調味料、ナムプラー(ベトナムではニョクマム)、粉唐辛子・お酢withスライス唐辛子、and 砂糖を使い自分の好みに味付けして食べるのです。現地の人は幼いころからこの方法で食べているので問題ないのですが、外国人は、この味付けのコツというか、自分の好みの味を定着させるまでに結構苦労し時間がかかるのです。で、砂糖は何のためにと思われるでしょうが、これは日本でも味醂に砂糖が使われているのはご存知ですよね。それと同じで東南アジアでは、先に入れておくか、自分の好みに応じ使うかの違いだけでなのです。

ということで、これから如何に東南アジアの食べ物を美味しく食べるか。だけではなく美味しく作るかを「アジア旨いもの紀行」で、お伝えさせて頂きますので、お楽しみに。

おもだか まさし