タイ ベトナム インドネシア 撮影許可 コーディネーション - Asia Production Service Co.,Ltd

コンテンツ一覧Home

広場の真ん中に沢山のポリタンクやバケツ、水瓶に囲まれ大勢の女、子供たちが集り並んでいた。
「何をする人たちぞ!」と近くまで行って見ていたら、やがてそこにある1本の水道の蛇口からゆっくりと水が流れ出はじめた。

ネパールは万年水不足(実は施設不備)のため計画断水を行なっており、水が出る時間になるとその地域の共同水道口に人々が集まってきて、その日一日の生活用水を持参した容器に入れ持ち帰る。
各家庭に蛇口をひねれば水が出る水道がある、などというのは夢のまた夢のこと。
断水だけではなく節電のため全国的な計画停電もあり、その時はホテルのエレベーターも停まる。
でも庶民はそれが当たり前の日常生活だと思っているのであまり気にしていないようだ。

世界にはまだまだこうした生活があたりまえの国や地域がある。
そうした現場を見る度に、世界広しといえども日本ほど電気と水を必要以上に無駄遣いしている国はないのでないかと常々思うのだが。



(2011年3月 ネパール バクタブル)

写真・文: 面高昌男