ニガウリ - Asia Production Service Co.,Ltd.

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ニガウリ

ニガウリ

もうすぐ梅雨ですね、もう入りましたか?
タイも雨季に入りました。もっとも1年のうち半分が雨季なんですけどねこの国。
今年、2012年度のタイの暑さは尋常ではない、の一言でしたね。
とにかく外に一歩出て口から出る第一声はみな声を揃えて「暑い!」のオンパレードでした。
という話をシンガポールから来た人に言ったら「悪いがそれはタイだけではない。シンガポールもものすごく暑かったぞ」とのことでした。
こうなると当然マレーシアもかなり暑かったことでしょう。
こぅ暑いとダレますね。
ええ一年中暑いこの国に居る人達はDNAレベルでダレてます。
そこを少しでもシャッキとさせるためにも、そしてダレて減少気味の食欲を少しでも良く!というのがタイ料理の辛さ・・・と書いておけばフォローになりますか?

今回は変わった味覚でダレた食欲を少しでも復活させようという狙いで、ニガウリを使った料理をご紹介。
タイ語ではこの料理をマラ・ヤッサイと言います。
今じゃ日本でもニガウリは簡単に手に入るでしょうし、この際作ってみるのも宜しいかもしれません。
用意する材料の分量は各ご家庭の人数によって適当に合わせて下さい。
何、足りなければ増やす、多ければ近所に配るなり多めに食べるで解決してみてください。

ニガウリまるまる1本用意します。
全体的に太くて色あざやかずっしりと重く、表面にあるイボイボが潰れていないのがオススメですね。
太いのと大きいのは似ていて違うのでご注意。
あくまで太いのがオススメです。
で、その太いやつの頭の先っちょと尻尾を落とします。
全体を眺めて凡そ、幅3-4cmの輪切りにします。
中身をくり抜きます。
中身っていっても種と白いワタが入っているだけですが、この白いワタがさらに余計な苦味を出すので、なるべく丁寧に取り除いてあげましょう。
次に鍋にお湯を沸かします。
そこに塩をまぁ海水と同じレベルぐらいの味にして、先程切ったマ・・ニガウリを投入。
3分ほど茹でます。
ゆでたお湯は捨てましょう。
下茹ですることで余計な苦味を排除します。
これをやらないで作ると、地元のタイ人ですら苦くてくえなひレベルの苦さを味わう事になります。
下茹でしたら冷ましておきます。


次に用意するものは豚の挽肉。
別に鶏でも牛でもいいですけど、タイでは豚の挽肉が一般的です。
これにツナギをいれて味付けして捏ねて団子にします。
好きなように作って下さい。
ネギのみじん切りを入れる、ハンバーグ風にしてしまう、筆者が苦手な椎茸のみじん切りを入れてしまう等なんでもok。
よりタイ風にしたい場合、戻した春雨を適度な長さに切ったものとキクラゲのみじん切り、片栗粉小さじ1程度、胡椒多め、ニンニクみじん切り、ナムプラーを入れて捏ねるとタイ風です。

ここまで来たらこれから何をするか、もうおわかりですね。
そうその通り、作ったお団子に小麦粉をまぶし、溶き卵にあえてパン粉をつけてたっぷりの油で・・・
誰か早く突っ込んで下さいよ。

先程下茹でしたニガウリに肉団子の元を詰めます。
しっかりきっちり詰め込んで下さい。
隙間があると調理途中で抜け落ちます。

おっきな鍋に鶏がら、トンコツ、その他好き好きの材料で取った出汁をはり、ニガウリの詰め物をそれで煮込みます。
最初は強火で10分、後は弱火で沸騰させないように煮込んでいきます。
どのくらい煮こむかといいますと、最低でも緑色だったニガウリから緑色が消えてどっちかというとこれ黄色っぽい灰色から茶色に近くね?ぐらいまで煮込むのが理想的。
煮込むのであって煮詰めるわけではないのでご注意下さい。
あとは好みでナムプラーでも醤油でも塩でも味を付け、一度火を止めて冷まして味を染み込ませます。
食べるときに再度火を入れて温めでスープごとニガウリの詰め物をいただきます。

見た目より結構苦味がありますが、ゴーヤチャンプル以外のゴーヤの食べ方もあるという事ってことで。
この苦味でだらけた気分から脱出です。












文:おもだかまさし

アジア旨いもの紀行


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