今日本でパンガシウスという名前の白身魚が食材として、安くて中々の味だとニュースになってます。
特にベトナムから入って来ている様で、最近ではくら寿司でも寿司ネタとして使用されてます。世界一安い白身魚という肩書もあるそうな?
どんな魚やろ?と調べたらでっかいナマズ。何処かで見たことあるなと思ったら用水路や寺院前の川に沢山いるヤツじゃ。つまりプラーサワイ。
流石に完全にナマじゃなく炙って出してる様です。
他の食べ方は要は冷凍白身魚の多くの調理法に準ずる感じで、火の通し方に気をつければ何にでもなるという感じですね。
タイに居る時は殆ど食べた事が無く、何でも寺前の川に居る(餌付けされてる)ので仏教徒の多いタイでは手を出すのがためらわれるらしい。
そもそも自分は食べた事が無かったし、出してる店にも出会いませんでした。
タイじゃナマズそのものが沢山養殖され雷魚かナマズかと争われる位、市場の床に脱走しウネウネしてます(言い過ぎ)。
雷魚:https://www.aps.co.th/a_food/?pid=37
その点ベトナムでは、建前上宗教は自由でも共産党が多いのであまり宗教上云々は無い様で、自分が初めてベトナムに行った1995年より以前から養殖が始まっていて食材になっていたようです。
アレだな南ベトナム名物カインチュアという酸っぱ甘いスープの具材はこの魚だなと。
とにかく養殖ではやたらデカくなってどう見ても美味しく無さそうで、私はデカくて美味しい魚はマグロ以外は無いんじゃないかと思っている。
カインチュア:https://www.aps.co.th/a_food/?pid=3
ところがベトナムさんは企業努力で交配を考え、ついにはASC認定(水産養殖管理協議会)やBAP認証(世界水産物連盟(GSA)が運営する、養殖水産物の「ふ化場、飼料工場、養殖場、加工工場」の各段階を認証する国際的なプログラム)まで取って世界中に輸出してるから凄いもんです。
タイにも輸入されて受け入れられると、ちょっと複雑な気持ちになるのは気のせいか。
文:おもだか まさし