ホーモック - Asia Production Service Co.,Ltd.

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ホーモック

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かまぼこのルーツ?

今回は、ホーモック。早い話が蒸し上げたトート・マンプラー。
トート・マンプラーの材料であるプラーガーイを使いますと、これがまた高級なホーモックができるのです。
で、この魚のすり身にレッドカレーペースとなるものをぶち込みます。

さて、このレッドカレーペーストとは何ぞ?グリーンカレーペーストというものもあるのですが、赤と緑は皆さんのご想像通り、赤唐辛子と青唐辛子の違い。ペースト自体は唐辛子、にんにく、玉葱、しょうが、パクチーの根の部分、海老味噌と、少量のナンプラーを使って石臼でつき合わせたものです。

魚のすり身とレッドカレーペースト、この両方を混ぜ合わせます。
この際の魚のすり身とカレーペーストの割合ですが、魚3、ペースト1ぐらいの割合でやるのがいいでしょう。
が、ネトネトしたままではいかんですたい!この中に更にココナッツミルクを混ぜ込み、全体がホットケーキのたねのようなトロリとした感じになるようにします。
タイではバナナの葉っぱで作ったお椀状の器を使いますが、日本でそれを望むのはつらいので、代わりにアルミホイルを使って器を作りましょう。
さて、茶碗蒸しを作るときと同じように、この生地の中に何かの具を入れたくなることと思います。
何を入れて頂いてもまったく問題はないのですが、タイでは白身魚の切り身、キャベツの千切りを器に盛ってから、生地を流し込みます。
さてさて、ここまで来たら、あとは湯気の上がる蒸し器に入れて約二十分!
途中で固まり具合をチェックしてみて下さい。マァ、かまぼこというよりは、柔らかいはんぺんのような状態になると思います。
あとは、スプーンですくって召し上がって頂くだけでございます。
レッドペースト風味の中に生姜が利いて、楽しめる味になると思います。

ちなみに、レッドカレーペーストを作るのが面倒、探すのが面倒、等の方々。
インスタントカレールーの味付けを調整して作って頂いても美味しいですよ。

以前に魚のすり身ではなく、鶏肉のミンチを使ったホーモックを取材先で食べたことがあります。
その家のお手伝いさんが作ってくれたのですが、なんと、すべて手作り!
鶏肉の脂のないところをダブル包丁でみじん切りにし、卵と混ぜ、フォークでなんと液状になるまでかき混ぜておりました。
カレーペーストも自分で作り(これは普通のこと)、完成までに三時間ぐらいかかりましたが…これは本当に美味しかったです。

ご主人も、お手伝いさんが作るチキン・ホーモックが大好きなのですが、かなり手間がかかるのをを知っているため、おいそれと頼めない。
でも機械を使って作ると、滑らかさに欠けていまいち・・・でも食べたい・・・と、悩むそうです。
ちなみにお手伝いさんのほうは、ぜんぜん苦にならないそうですが・・・、今の世に、手間ひまかけて美味しい料理を一生懸命作ってくれる人は、本当に貴重ですね。

写真・文:おもだか まさし

アジア旨いもの紀行


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