オックステール・スープ - Asia Production Service Co.,Ltd.

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オックステール・スープ

オックステール・スープ

東南アジア最大の国であるインドネシア。さらに言えば、人口約2億。国土は日本の5.1倍。

今回は、いつでもどこでも食べられる、スープブントゥックというものをご紹介しましょう。
ちなみにブントゥックというのは尻尾のインドネシア語で、尻尾スープ、
早い話がオックステールスープのことでした。どこがアジアの食べ物やねん!!!
まぁまぁ、たまには良いじゃないですか。

*オックステール1本 先っちょは切って捨てましょう。
 周りの皮の部分もお店で取ってもらっちゃいましょう。
 豚の皮はおいしいけど牛の皮ってのは決して旨いもんじゃないんです。
*たまねぎ、にんじん、セロリ、にんにく・・・・その他、自分の好きな野菜をご用意。
 ジャガイモは個人的に大いにお勧めであります。

テールを幅3cmぐらいにぶつ切りにします。
なるべく大きななべに水を入れ、尻尾のぶつ切りを入れて沸騰させます。
ものすごく灰汁が浮いてきますので、テールを取り出し、水で洗う。
お湯は、全部捨てます。この残ったお湯で何かしようとは考えないように。
牛肉とはなんて臭いのかと、確認できることでしょう。
で、使った鍋はよく洗ってアクと油を洗い流します。テールは、余計な脂肪分を切り取りはずします。
で、新たに鍋に水を入れてそこに自分好みの野菜、たまねぎ、にんじん、セロリ、にんにく等をぶち込み、テールを入れて、沸騰させます。
その後中火~弱火で4時間ほど煮込みます。

そうしたら、今度は、細心の注意を払ってテールを取り出し、スープを濾します。
油断するとテールが骨から外れてかっこ悪く仕上がります。
野菜の類は全部溶けてなくなっていたら合格です。
テールを鍋に並べて、新たに好きな野菜上から並べ、こしたスープを入れて、野菜が好みの柔らかさになるまで煮込みます。

で、ここで味付けをしちゃいます。好みの野菜の中にトマトを入れている方。
スープの味がかなにコンソメに近いものになってます。塩をメインに胡椒で味付け。
ジャガイモしか入れてない方。そのまま肉じゃがに変身可能です。
砂糖、みりん、酒、しょうゆで味を調えてシラタキを入れてさらに20分煮ましょう。

普通にスープにしたい方は、醤油、胡椒、酒で味を調える。
で、テーマの東南アジア風にする場合、テールを煮込んでいる際ににんにくと赤たまねぎをスライスしてひたひたの油でこんがりと炒めておきます(油で煮るという感じ)。
メインの味付けをナムプラーで行うか、インドネシアの醤油「ケチャップアシン」を使います。
ケチャップといってもトマトケチャップではないのでお間違えなく。
そしてパクチー唐辛子を刻んでおき、ライムを用意する。

テールをおわんによそって唐辛子を適量、パクチーを適量かけ、ライムをしぼって食べると一気に東南アジア風になります。
ちなみに完全に洋風にしたい場合、下ごしらえの際にぶつ切りテールを赤ワインに1~2時間から一晩漬け込んでおきます。

え、やっぱり東南アジアじゃない??? うーん、でも私が始めて食べたのがインドネシアだったしぃ、インドネシアロケ中の食事ではじめて「旨い!」って言うのがこの料理だしぃ・・・許してくださいよ。

写真・文:おもだか まさし

アジア旨いもの紀行


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