トム・カー・ガイ
今回はトムカーガイです。
おやトムヤムクンではないのですかとおっしゃる読者諸兄姉!似ていて非なる物?とでも申しましょうか。
でも美味しいですから一つ作って食べてみませんか。
まずご家庭で用意していただくものは下記の通り。
- 皮付き鶏肉小さめのぶつ切りにしておく。
下手に地鶏なんか使わずブロイラーを使いましょう。硬くて食いちぎれなくなります。
- ふくろたけ=日本ではほとんど栽培されてないようですが、缶詰があります。
- まいたけ=上記のふくろたけがない場合。石突き(根元の、硬い部分)を外して大きめに切っておく。
シメジでも美味いかも。しいたけはNG!理由筆者が嫌いだから。
- 赤たまねぎ=小さいものを縦半分に切っておく。筆者は嫌いなので、入れない!!
- プリッキーヌー=もう説明は要らないであろう世界3大激辛唐辛子!好きなだけ用意。
みじん切りにしておく。目とパンツの中に入らないよう注意。
- プリッキーファー=大型唐辛子。辛くないと思って食べると意外と辛くてえらい目に会う。
縦4つぐらいに切っとく(飾り用)。
- ココナッツミルク=インスタントの粉末から缶詰、気合を入れてナマを削って絞ってと色々な方法があります。
400ccぐらいかな。
- 主役!カー=ショウガ科の植物。香辛料の一種で、日本では「南姜(なんきょう)」といいます。
普通トムヤムクンなんかに入っている具で実際食べるのはエビとフクロダケ、人によっては唐辛子食べちゃう人もいますが、このカーも入ってますが、食べない人が多い。
今回の料理はこのカーが実は主役。バリバリ食べましょう(かく言う筆者はこれも好きではないので、食べずにシカトしてるんですが…)。薄くスライスしておく。根っこの太い部分だけを使います。
大きなスーパーとか、エスニック食材店で手に入ります。
- レモングラス=弊社チーフコーディネーター某ルンさんに「昔はただの雑草だったんだが」といわれたかわいそうなハーブ。有名なので説明不要でしょう。
- パクチー=これが食える人と食えない人で東南アジア、ひいてはアジア全土のロケに影響をおよぼすかもしれないハーブ。
- 鶏がらスープ=クノールのスープの元で十分だって。
他に、
- ナムプラー=浜にうちあがった魚が海水の水溜りの中で腐って匂いを発していたが、なんとなく美味そうなので味を見てみたら美味かったというのが始まりの調味料。
- サラダオイル=某有名料理漫画では「サラダオイルなんて存在しない」とか「熱すると酸化して実はいやな匂いを食材につける」と結構嫌われている。
- ライム汁=レモン汁でもぜんぜんかまわないのだがタイではレモンの方が高い。
- 塩=ヒマラヤでは岩塩が有ってそれを砕いて使用するそうです。昔は海の底だったんですね。
鍋を火にかけ、熱くなったら油を入れる。その際「熱いかなぁ~」と指でさわったりしないように。
ここにココナッツミルク(少し残しとく)を入れて油となじませるように混ぜて煮込む。
更に火を強くして鶏がらスープ、レモングラス 、カー 、赤たまねぎを入れる。
煮立ったら、鶏肉とふくろたけを入れます。その際、鶏肉を別鍋で炒めて塩を振っておいてもよい。
5分ぐらい煮込む。塩とナムプラーで好みの味付けをする。
とどめに唐辛子、ライム汁を自分の好みの具合になるまで入れ少々なじませて、残りのココナッツミルクを加えて完成。
別のおわんに入れて、パクチーを散らしてハイお食べ下さい。
トムヤムクンと違ってご飯にかけて食べるのにはちょっと抵抗があるかもしれませんが、結構人気のメニューなんですよ。
ちなみに私は、このトムカーガイを「ほう、鶏の足を煮込んだスープか…美味そうだ」などとほざいた事があります。
カーは発音が違うのですが、「あし」という意味があって、トムカーガイは「鶏の足を煮込んだスープ」という意味になっちゃうのです。
写真・文:おもだか まさし
アジア旨いもの紀行
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